「頭(社長)」だけ変わるコトはあるけど。
(´-`).o0(止むを得ない変わり方もあったか<故野上社長)
[横浜F・マリノス]ファン、サポーターの皆様へ
まず、今回の選手の契約非更新に関する件で、ファン、サポーターの皆様をはじめ多くの方々にご不快な思いをさせ、
ご心配、ご迷惑をおかけしたことにつきまして、クラブを代表してお詫び申し上げます。
今回の件は、クラブ内部で、私も含む関係者が悩みに悩んだ末に下した、
文字通り苦渋に満ちた、あるいは断腸の思いを伴う決断でした。
選手達は、ファン、サポーターの皆様にとってそうであるように、クラブにとってもかけがえのない大事な宝物です。
特に今回、対象となった選手の多くは横浜 F・マリノスの黄金期を築いた功労者であり、
ここ数年続いた低迷期、さらには今期、故障者が続出する中でACLを目指すチームを支えてくれた頼りになる選手達です。
彼らには、本当に感謝していますし、私は試合中、何度も心の中で彼らに手を合わせて来ました。
本日、練習終了後、下條本部長とともに今期でチームを去る選手一人ひとりと会って、
この感謝の気持ちを直接伝えさせて頂きましたし、一部選手への伝え方に配慮が足りなかった点については謝罪致しました。
また、松田選手においては、まだ気持ちの整理がついていないことなどから、
明日以降に必ずその気持ちを伝えていきます。
併せて、今後、彼らの次のサッカー人生が切り拓けるよう、クラブとしても最大限の支援をさせて頂くことも約束致しました。
もちろん、これだけで彼らの恩に報いることができるとは思っておりませんので、
今後も様々な機会をとらえて、誠意を尽くしてまいります。
さて、こうして彼らの永年の貢献に対する本当に深い感謝の気持ちがあり、
彼らの今後のキャリアをできるだけ長くこのクラブで…という思いがある一方で、
クラブの中長期の展望を考えた時、これ以上、彼らの頑張りに依存し続ける現状を、
早急に変えて行かなければならないという切実な問題があります。この点が一番悩んだところです。
ベテラン選手達が自らのプレー、あるいは背中で見せてくれた横浜F・マリノスの伝統と魂、
勝利への執念、これらを台頭著しい若手と、今一つ伸び悩んでいる中堅層がしっかりと引き継いで、
大きく飛躍して欲しいという思いがあるのです。
F・マリノスの将来を考えると、もう待ったなしの状況にあるということは、
ファン、サポーターの皆さんもご理解頂けるのではないかと思います。
また、こうして現有戦力の底上げを図る一方で、もうひとつ重要なことは、
新人も含めた外部からの新しい血、確かな即戦力の獲得です。
その相乗効果によって、横浜F・マリノスの歴史と伝統、魂、誇りを継承しながら、
さらにチーム力を高め、来期は本当に優勝を狙えるチームに成長させる、
そういう思いを込めた“苦渋の決断”であることを是非、ご理解頂ければと思います。
最後に、私自身も、こういった危機感とともに、今回、様々な思いを胸にクラブを去ることになる選手達の魂を受け止め、
“不退転の覚悟”で来期に臨む、そういう意思を込めた決断であることも、どうかご理解頂ければ、と思います。
以上のことも含め、12月4日、最終戦が行われる日産スタジアムにて、私から皆様にお話をさせて頂きます。
引き続き、横浜F・マリノスへの温かいご支援、熱いご声援を頂ければ幸いです。
横浜マリノス株式会社
代表取締役社長 嘉悦 朗
[2010/11/30(Tue)]